カタバ風の地吹雪

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1995/10/30 6時30分
南極昭和基地


南極大陸からオングル海峡によって4kmほど隔てられた東オングル島の昭和基地は、カタバ風に吹かれて生じた地吹雪を遠望するのによい。遠くからはのどかな湯煙が立ち昇っているかのように見えるが、その中では暴風が吹き荒れているはずだ。
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雨音の調べ

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2007/6/10 13時30分
東京都文京区小石川後楽園


雨粒が水面と邂逅して出す音は、密やかな旋律を奏でていそうだ。ショパンの『雨だれ』は、どんな景色から生まれたのだろう。雨の光景には、きっと様々な物語が宿っている。
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香椎の頭巾雲

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2006/8/12 12時30分
福岡県福岡市東区


頭巾雲は、入道雲の強い上昇気流が湿潤な気層を下から押し上げてできる、帽子のような形の雲である。数分程度と寿命の短い雲の帽子と、夏の少女が被る白い帽子とのシンクロニシティーが、何だか面白かった。
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上から目線で富士山を

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2002/1/9 11時
静岡県富士山上空


自由に空を飛ぶ鳥、その翼をヒトが手に入れたのは近世のことだ。『富嶽三十六景』の葛飾北斎や『東海道五十三次』の歌川広重などの絵師は、かような視点を夢見ていたのではなかろうか。少しばかり昔の人だったら絶対にできなかった高みの見物を、現代人はもっと楽しむべきであろう。
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昭和基地と幻

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1995/9/25 13時50分
南極昭和基地


昭和基地沖の上位蜃気楼は、おそらく世界でもトップクラスの光景を見せてくれる。氷山や氷原が伸び上がったり、氷壁のように見えたりするだけでも素晴らしいが、それを人間の営みと絡めて切り取るべく、昭和基地のメイン建築物である管理棟を入れ、現実に紛れ込む非現実というようなイメージとしてみた。

南鳥島の逃げ水

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1989/4/7 10時
東京都小笠原村南鳥島


南鳥島は、東京の南東1,800kmに浮かぶ絶海の孤島だ。住民はおらず、海上自衛隊・気象庁・関東地方整備局の職員が交替で常駐している。食料や物資の輸送は自衛隊のC-130輸送機などで行われており、その便を1,370mの滑走路の端から逃げ水と共に趙望遠レンズで撮った。上空には、セグロアジサシという鳥が舞っている。

ウィーン歴史地区の幻日

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2007/7/12 16時
オーストリア共和国ウィーン


共和制になる20世紀初めまでハプスブルク家の栄華が続いたオーストリア、その首都ウィーンでは芸術が庇護され音楽家が集った。モーツァルト、シューベルト、ベートーヴェン、ヨハン・シュトラウス2世・・・。また壮麗な建築物が多く残っており、音楽家たちのインスピレーションにも影響を与えていたに違いない。1883年に建てられたネオゴシック様式の市庁舎は、時代が新しい方だ。

満珠・干珠の虹

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2005/8/21 16時15分
山口県下関市


どちらがどちらか定まっていないらしいが、龍神から授かった2つの玉が起源という伝説がある島だ。壇ノ浦合戦の際に源義経の軍勢が集結したのは史実である。すぐ消えてしまう虹の儚さに、壇ノ浦で滅びた平家のことや、ここでは勝利したがやがて平泉で滅びる義経のことを思い起こした。

『蜃気楼のすべて!』 〜書籍の空〜

2016/4/20
草思社、日本蜃気楼協議会


高校生の頃、『蜃気楼有情』という本を買って読んだ。北日本新聞の記者が、魚津の蜃気楼を多面的に紹介し、また日本全国のものも探訪する内容だった。その後35年間、日本の蜃気楼を単独で解説する本はついぞ出なかった。

35年の間にわかった幾多の事実、例えば「富山湾の蜃気楼は北アルプスの冷たい雪解け水が原因ではなかった!」とか、琵琶湖・小樽・斜里・苫小牧・猪苗代湖・大阪湾ほかでの新発見などを盛り込み、カラー写真をふんだんに使った新しい本が待ち望まれていた。

This is it !
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マウナ・ケアの山影

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2012/11/12 17時40分
アメリカ合衆国ハワイ州ハワイ島マウナ・ケア


マウナ・ケア山頂は、下層雲のかかる高度より上で晴天率が高く、大気の揺らぎも少ないことから日本の「すばる」望遠鏡を始め世界の天体望遠鏡が並んでいる。ここで素晴らしいサンセットを眺めている時、東の空を振り返ると、山影が遠く大気の層にまで伸びていた。

サン・ピエトロ広場の太陽

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2008/7/20 11時
バチカン市国サン・ピエトロ広場


ローマ・カトリック教会の総本山であるバチカンは、西暦324年にイエス第一の使徒ペテロの殉教の地にサン・ピエトロ大聖堂が創建されて始まった。1626年に大聖堂が大改築された際に、バロックの巨匠ベルニーニの設計でサン・ピエトロ広場が作られたという。対角線魚眼レンズを使って撮影した。

ブリザード

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1995/3/8 10時
南極昭和基地


南極地域で最も警戒すべき悪天は、「ブリザード」である。昭和基地では、風速10m/s以上の暴風と視程1kmの状態が6時間以上続くとC級ブリザードと認定され、「Cブリ」と呼ばれる。視程が1km未満のまま風速15m/s以上が12時間続くとB級に、視程100m未満で風速25m/sが6時間以上続くとA級にランクアップする。

浅草夜雨

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2015/11/17 22時30分
東京都台東区


浅草の浅草寺で夜にライトアップしており、雨の筋が見えていた。1/15秒くらいのやや遅いシャッタースピードで撮ったら、雨が雨らしく写ってくれた。
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乳房雲

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2002/1/5 12時30分
千葉県


「乳房雲」というのは単独の雲ではなく、雲の底に現れる丸く垂れ下がった膨らみの形のことをそう呼ぶ。コブ状の冷たい空気が周囲の層から急速に下降するために起こるようであり、空気が混合すると消えてしまうので、寿命が短いことが多い。
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桜島の高積雲

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2002/1/21 16時
鹿児島県鹿児島市


前日からこの日午後にかけては厚い雲に覆われていたが、夕方前に急速に晴れてきた。桜島(標高1,117m)にも夕陽が当たり始め、典型的な高積雲をまとった姿に爽快さを感じた。

氷山の蜃気楼

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1995/10/28 9時
南極昭和基地


昭和基地はリュツォ・ホルム湾という湾の端に位置し、南極大陸から降りてくる冷気によって上位蜃気楼が比較的よく見える。そして、湾に流れ込む幾つかの氷河が生む氷山が基地の沖合にたくさんあり、それが上位蜃気楼で多様な変化を見せる。行ったことはないが、他の南極基地ではこのような条件が揃っていないのではなかろうか。

Road Mirage on Mirage Road

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2003/6/2 11時
富山県魚津市


蜃気楼には大きく分けて虚像が下に映る「下位蜃気楼」と、上に映る「上位蜃気楼」がある。「逃げ水」や「浮島現象」は下位蜃気楼であり、映画などで見る砂漠の蜃気楼も下位蜃気楼だ。上位蜃気楼は珍しく、下位蜃気楼は珍しくないが、逃げ水などを格好よく撮るのは意外と難しい。

内暈と9度暈

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1993/5/22 9時30分
北海道札幌市北区


巻層雲が広がり綺麗な内暈が出ていたので、自転車で北海道大学の構内に行き地上風景との組み合わせを探した。明治45年に植えられたというポプラ並木を前景に入れて20mmの超広角レンズで撮ったが、当時には気付かなかった9度の暈(ピラミッド型氷晶による暈の一種)が写っていた。太陽を隠して撮ったものにも写っているので、レンズのゴーストではなさそうだ。

二重の虹

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2002/5/25 17時45分
千葉県船橋市


左側の明るい弧が「主虹」、右の暗い方が「副虹」である。主虹と副虹の色の並び方が反対なのが面白い。両者の間が暗くなっているのを、「アレクサンダーの暗帯」という。

興福寺の金環日食

興福寺の金環日食
2012/5/21 7時30分
奈良県奈良市奈良公園


南九州から関東にかけて広範囲が金環日食帯に入るチャンス、撮影地を検討して、五重塔を西から見上げられる興福寺を選んだ。薄い高積雲が金環食の太陽にかかって彩雲となり、天の指輪物語に彩りを添えてくれた。