ライトピラーの灯る夜 (10/24の再掲) ~開館一周年記念~

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2004/7/13 21時20分
南極昭和基地

昭和基地では通常は夜間にオーロラ観測を行っているため、ブリザードの日以外は灯火管制下にあるが、この夜は小雪が降る一日だったので電灯が灯っていた。また当日は基地内に作ったかまくらでの飲み会があり、飲みに行く途中でライトピラーを見つけたので、高台に走って上り写真を撮った。写真の下の方に見える小さな明りは、かまくらの窓から漏れる光である(J. Hisamitsu)。

※スペシャル・ゲストのJ. Hisamitsuさんから、素晴らしい写真を紹介する了承を得られました。J. Hisamitsuさん、どうもありがとうございます。
9月19日に開館一周年になることを機に、ゲスト提供のものから特に貴重な作品を7つ、再紹介していきます。
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10月25日の暈現象Ⅰ (11/9の再掲) ~開館一周年記念~

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2016/10/25 11時15分
北海道室蘭市

10種類もの光の輪や弧のうち、まずは8個を紹介しよう。太陽の周りの視半径22度の①内暈、太陽の左右に輝く②幻日、太陽と幻日を貫いて空を360度一周する③幻日環、内暈の上側に被さる④上部タンジェント・アーク、その上にさらに被さる⑤パリー・アーク、内暈の下側の⑥下部タンジェント・アーク、太陽から46度くらい離れた上側の扇形の弧⑦上部ラテラル・アーク、太陽から右下と左下に46度くらい離れた鮮やかな虹色の弧⑧下部ラテラル・アークである(室蘭地方気象台)。
10種類の暈現象のうち、残りの2個はかなりレア度が高い。幻日環の上で太陽から120度離れた位置に輝く⑧120度幻日、上部タンジェント・アークあたりから発して幻日環の反対側でX字形に交差するリボン状の⑩ウェーゲナー・アークだ。特にウェーゲナー・アークは超レア現象で、空ウオッチャーの憧れの存在である。大陸移動説で有名なアルフレッド・ウェーゲナーに因んだ命名であり、物理学者で大気光象にも興味があったため、このアークの成因に関する論文を書いたようだ。

※スペシャル・ゲストの室蘭地方気象台さんから、素晴らしい写真を紹介する了承を得られました。室蘭地方気象台さん、どうもありがとうございます。
9月19日に開館一周年になることを機に、ゲスト提供のものから特に貴重な作品を7つ、再紹介していきます。
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南極の暈現象Ⅱ

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1995/8/30 15時10分
南極昭和基地


暈現象Ⅰの翌日も気温零下27.3℃まで冷え込んだ。午後の弱々しい太陽の光に、ダイヤモンドダストがキラキラと輝き、暈現象を描き出す。前日と比べて、下に伸びるサンピラーが顕著であり、さらにその下には逆V字形の下部タンジェント・アークが見えている。太陽左側の幻日からは、曲率の異なる見慣れない弧が垂直に伸びているのがわかるだろうか。これはサブサン・ドッグ(映日)といって、サブサン(映日)の幻日のようなものである。
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南極の暈現象Ⅰ

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1995/8/29 14時40分
南極昭和基地


極夜明けの低い太陽光が氷の結晶面に当たり、屈折や反射の効果により多様な暈(かさ)現象が現れた。画面右側の鮮やかな光のスポットは幻日(げんじつ)、太陽から幻日にかけて淡く伸びる光の筋は幻日環(げんじつかん)、太陽から縦に伸びる光条はサンピラー(太陽柱)である。サンピラーが水平線下側まで見えるのが、寒冷地ならでは光景だ。
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地上の暈

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1995/8/23 13時50分
南極昭和基地


日中にも関わらず零下39.5℃という極寒の日、鼻から息を吸い込むと鼻毛が凍る感触がわかる。キラキラと降るダイヤモンドダストは、地上に舞い降りても輝きを失わない。そして、空中にある時と同様に、暈の円弧をひっそりと作り出していた。
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サブサン(映日)

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2011/12/29 08時30分
神戸~新千歳空港機上


神戸空港07時35分発の便で新千歳空港へ向かい、向かって右側の席から南東側を俯瞰する。冬型の雲の上を飛ぶので、暈現象の発現を期待して確保した席である。やがて太陽の下方に映日(サブサン)が明るく輝き始め、8時15分から50分くらいまで強くなったり弱くなったりした。
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This is not RAINBOW

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1982/5/15 12時30分
茨城県つくば市


虹のように鮮やかな光の弧だが、「雨の弓」の意味のRainbowではないし、ファイアーレインボーなんて妙な呼び方も一般的じゃないし、彩雲でもない。では何か?というと、Circumhorizontal Arc -直訳して「環水平アーク」という暈現象の一種である。水平弧とか水平環ともいうが、最近は非主流派のようだ。六角板氷晶の90度プリズム面での屈折による最小偏角が46度なので、太陽の下方46度の位置に出る。
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シルッカのライトピラー

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1999/2/10 19時30分
フィンランド共和国シルッカ


寒冷地で見るライトピラー(光柱)は、ダイヤモンドダストによって照明のすぐ上から立ち上がることが多いので、驚かされる。これはスキー場の照明だが、見上げれば、その光の柱は天頂まで高々と伸びている。日本海沿岸などで稀に報告される漁火光柱は、上空の巻層雲の部分に現れるので、短い柱が空の高い位置に並び、これはこれで幻想的な眺めである。
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八月の暈 ~ゲスト提供~

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1997/8 
南極昭和基地


この写真を撮ったのは、もう19年も前になる。最初は24mmの広角レンズで撮り始めたのだが、画面に収まりきらなかったので、慌てて全周魚眼レンズを取りに戻って撮ったものだ。そして、この現象の発現を無線で通信隊員に伝え、昭和基地内に放送してもらったことを思い出す(Y.Esaki)。

なお、8種類とは太陽の周りの視半径22度の①内暈、太陽の左右に輝く②幻日、太陽と幻日を貫いて水平に伸びる③幻日環、内暈の上側に被さる④上部タンジェント・アーク、太陽から上下に伸びる⑤サンピラー、太陽から46度くらい離れた逆さの虹のような弧⑥環天頂アーク、上側の扇形の弧⑦上部ラテラル・アーク、太陽から右下と左下に46度くらい離れた弧⑧下部ラテラル・アークである。

※スペシャル・ゲストのY. Esakiさんから、素晴らしい写真を紹介する了承を得られました。Y. Esakiさん、どうもありがとうございます。
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シルッカのサンピラー

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1999/2/9 13時00分
フィンランド共和国シルッカ


昔の人がこの光景を見たならば、吉兆だったら味方軍が勝利する前触れとか、凶兆だったら神の怒りの槍とか、きっと大騒ぎになったことだろう。現代では、空中に浮かぶ氷晶の水平に近い面に太陽光が反射して見える光象とわかっている。しかしそんなにしょっちゅう見える訳ではなく、たまに見つけると少し厳かな気持ちになる。
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