神秘の夜光雲 ~ゲスト提供~

DSC_9059PSJTs.jpg
2018/1/18 夜明け前
宮崎県串間市

FC2ブログ(SATOくんの『てげてげ写真部@みやざき』)で夜光雲の写真を掲載していたSATOくんさんから転載をご了承いただきましたので、若干の解説を付けて解説いたします。SATOくんさん、どうもありがとうございます。

夜光雲というのは、高度50~80kmのずば抜けて高い空に浮かび、夜なのに太陽光を受けて光る雲です。謎が多いながら、成分はH2Oの氷粒だとわかっています。高緯度地方で稀にしか見られないといわれていますが、今回のようにロケット航跡をキッカケとして中低緯度でも見える事例がごく稀に発生します。高緯度地方で見られるのは青白い波状の薄い層(約1~2km程度)である一方、ロケット航跡による夜光雲は高さ数10kmにかけて存在します。その高さごとに風向や風速が変化するために、最初は一直線だった航跡が三次元的に複雑な形に流されます。それを地上から見ると、紐がグジャグジャに絡まったような不思議な形になるのです。もう一つ特徴的なのは色彩で、微細な氷粒による回折によって鮮やかな虹色を呈することがあり、闇に怪しくうねり光る様は、まさに息を呑むような神秘の絶景といえるでしょう。

にほんブログ村 写真ブログ 雲・空写真へ
にほんブログ村
スポンサーサイト
テーマ: 空の写真 - ジャンル: 写真

夕月と海月

20180120mosaics_14110b.png
2013/10/10 夕方
東京都千代田区

1月9日に葉月さんからいただいたコメントに着想を得て、夜空に出現したくらげ雲の写真を探した。自己主張をせずにひっそりと浮かぶ月とともに、暮れゆく空に控えめに浮遊している様子は、何だか微笑ましい。

にほんブログ村 写真ブログ 雲・空写真へ
にほんブログ村
テーマ: 空の写真 - ジャンル: 写真

ノーベル博物館前のくらげ雲

20171204mosaics_14110.png
2010/7/5 午後
スウェーデン王国ストックホルム

今年のノーベル賞は、長崎生まれの英国人作家カズオ・イシグロの文学賞受賞で話題になった。マルセル・プルーストとフランツ・カフカとジェフリー・アーチャーの影響を受けたという文章は、ぜひ読んでみたいものだ。関連行事としてはノーベルの命日12月10日にストックホルムで開かれる授賞式が有名で、歴代の受賞者の横顔をこのノーベル博物館で知ることができる。そこに入る前に見たくらげ雲も印象的だった。

20171204mosaics_14110b.png
ノーベル博物館に併設されているカフェの椅子は、その裏側に歴代受賞者の直筆サインがあることで有名だ。僕が座った椅子には、小林誠さんと益川敏英さんのサインがあって、感激!

にほんブログ村 写真ブログ 雲・空写真へ
にほんブログ村
テーマ: 空の写真 - ジャンル: 写真

「反物質」は雷で

20171126mosaics_14109.png
2002/7/20 夜
千葉県

3日前の11月23日付けの新聞に、雷から「反物質」が大量に作られているとの記事が掲載された。雷から出るガンマ線を観測し、反物質の一種「陽電子」が消滅する時の特有のガンマ線を検出することに京大と東大の研究チームが成功したという。加速器を使わないと人工的には作れない反物質が、このような雷放電で大量に作られていたとは驚いた。この写真の発光の中にも、電子と陽電子が衝突して出た光が含まれていたのかもしれない思うと、雷は誠に奥が深い。

にほんブログ村 写真ブログ 雲・空写真へ
にほんブログ村
テーマ: 空の写真 - ジャンル: 写真

Contrail

20171125mosaics_14108.png
2006/12/24 夕方
福岡県福岡市

以前にも紹介したが、飛行機雲は英語でCondasation Trailといい、”凝結航跡”というような意味である。省略してContrailともいい、『コントレイル』は昨年石田ゆり子さん主演の大人向けドラマのタイトルで有名になった。このドラマでは一瞬で消えてしまう幸せと重ね合わせており、また荒井由実の『ひこうき雲』では死を描く中で象徴的なイメージとして登場していた。実際はすぐに消えてゆく場合と、このように長く残る場合があるが、冬空のものはジェット気流にどんどん流されてゆく。

にほんブログ村 写真ブログ 雲・空写真へ
にほんブログ村
テーマ: 空の写真 - ジャンル: 写真

レンズ雲の隊列

20171106mosaics_14107.png
1990/3/16 昼
北海道根室市

強く強く強く、上空で風が吹いている。
その流れに、雲の凸レンズが磨かれる。
前へ倣え! 右向け、右!
レンズの新兵たちが、行儀よく進んで行く。

にほんブログ村 写真ブログ 雲・空写真へ
にほんブログ村
テーマ: 空の写真 - ジャンル: 写真

ハイドロリック・ジャンプ

20170910mosaics_14106.png
1995/8/3 夕方
南極昭和基地

南極大陸では、斜面を冷気が流れ落ちるカタバ風がよく吹いている。カタバ風は、大陸の沿岸で水が跳ねるようにジャンプすることがあり、これをハイドロリック・ジャンプという。ジャンプする様子が稀に雲によって可視化されることがあり、この日のジャンプ雲の高さは高さが数百mに及んでいたようだ。

にほんブログ村 写真ブログ 雲・空写真へ
にほんブログ村
テーマ: 空の写真 - ジャンル: 写真

上昇気流の可視化

20170709mosaics_14105.png
1989/5/10 午後
東京都南鳥島

南鳥島は、本州から南東方向に1,800km離れたところにある絶海の孤島である。その青い珊瑚礁と蒼い海が、午後の入道雲を白く映していた。上昇気流が凝結し始めるのが雲の底となって見えており、さらに雲の上端では頭巾雲が、上昇気流の存在を可視化してくれていた。
テーマ: 空の写真 - ジャンル: 写真

頭巾雲

20170708mosaics_14104.png
2006/8/12 午後
福岡県福岡市

真夏の入道雲が時折り帽子をかぶることがある。頭巾雲と呼ばれているが、現代では”頭巾”と言われてもピンとこない人が多いだろう。強い上昇気流が湿潤な気層を押し上げて作る、短命な雲である。
テーマ: 空の写真 - ジャンル: 写真

ノール・フィヨルドの山かつら

20170325mosaics_14203.png
2016/7/20 午前
ノルウェー王国ストリーン

山かつらというのは、帯状の雲が山を取り巻くように横たわっている層雲の一種である。山好きの方にはおそらくお馴染みの現象であろう。天気の変わる前兆として知られ、悪天の際に現れたら数時間後には晴れ、逆に晴れていても数時間後の雨を予告してくれる場合もあるという。前者は晴山かつら、後者は雨山かつらと呼ばれる。ノルウェーのノールフィヨルドの海岸の町ストリーンで見たのは晴山かつらで、この写真のあと1時間程度で快晴になった。
テーマ: 空の写真 - ジャンル: 写真