なついろ

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1989/7/26 夕方
北海道美瑛町

前田真三さんが日本の写真界に及ぼした影響は、極めて大きい。北海道の富良野や美瑛で撮影された丘の光景に、「麦秋鮮烈」のような漢字四文字のタイトル。僕も何度か訪れて、憧れの前田さんワールドでカメラを構えたものだ。90年代頃には、前田さん風の四文字漢字のタイトルを、コンテストなどで多く見かけた気がする。さすがに今、臆面もないそういうタイトルは見なくなったようだ。
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雲の峰に、天上界を想う

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1999/8/22 午後
千葉県

夏の上昇気流は、人間が暮らす地上から天へ昇る経路の一つであろう。この夏、気象界の巨星が2つ天に昇った。7月4日は気候学の大家・吉野正敏先生が89歳で亡くなった。8月3日には、気象キャスターとして人気を博した倉嶋厚さんが93歳で逝去した。合掌。
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かなとこ雲

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2006/8/26 夕方
福岡県福岡市

カリフラワーのようにモクモクと盛り上がった雄大積雲は、やがて対流圏の一番上の対流圏界面に達する。雲の上端は上昇気流の天井にぶつかってアサガオの花状に広がり、金床(かなとこ:金属加工をする際に使う金属の台)のような形状から”かなとこ雲”とも呼ばれる。しかし、綺麗なアサガオの花の形になるのは意外と少なく、それが複数並ぶのも珍しい。
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クラウド・ナイン

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2006/8/12 午後
福岡県福岡市

雲の上端が氷の結晶となりアサガオの花状になっているのが積乱雲の典型の一つで、”Cloud Nine”というのは積乱雲のことを指し「意気揚々」というような意味らしい(ジョージ・ハリスンのアルバム等で有名)…と、以前に書いた。積乱雲が9番目、すなわち最高位の雲だということに由来するらしいが、これはアメリカの雲の分類の話だという。国際的には十種雲形というのがあるのに?という感じだ。
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夏雲に飛ぶ

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2006/8/12 午後
福岡県福岡市

ギラギラと照る太陽。
ムクムクと湧く雲の峰。
悠々と飛ぶ二羽の鷺。
情け容赦なく降るニワカ雨に、
追いつかれなければいいのだけれど。
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フィレンツェ歴史地区の綿雲

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2002/9/5 午後
イタリア共和国フィレンツェ

イタリア中西部の肥沃なトスカーナ地方にあるフィレンツェは、14世紀に始まったルネサンスの絢爛たる舞台を現在もそのまま残している。街全体が「屋根のない美術館」と呼ばれる所以である。街の中心部を流れるアルノ川に架かるヴェッキオ橋は2階建て構造の面白い橋で、2階部分は川の両岸にあるピッティ宮とウフィツィ美術館を結ぶ回廊になっているという。この2階部分は一般に公開されておらず、メディチ家の人々やミケランジェロやレオナルド・ダ・ヴィンチなどが行き来していたかもしれないと思うと、感慨もひとしおだ。1階部分から見たアルノ川の夕景は、夕方の積雲が中世絵画のような趣きを醸し出していた。
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シエナ歴史地区、カンポ広場の浮雲

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2002/9/5 午前
イタリア共和国シエナ

12世紀に商業と金融業で繫栄した古都シエナは、9世紀創建のシエナ大聖堂や、14世紀に舗装された扇形のカンポ広場などが名高い。カンポ広場に面する建物には13世紀から建築規制があったらしく、景観に配慮した都市計画の先駆者だったという訳だ。貝殻の内側のように絶妙の傾斜が付けられていることもあり、旅人たちは皆座ってくつろいでいる。それに倣って座り眺める空に、一片の積雲がゆっくりと流れていった。
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休止符の雲

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1995/1/27 午後
南極昭和基地

雲の四分休符が並びました。
こんな楽譜じゃ、休んでばかりだなあ。
でも、働き過ぎの者たちへの
「もっと休息を!」という
天のメッセージかもしれません。
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サンクト・ペテルブルクの夏雲

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2010/7/6 午後
ロジア連邦サンクト・ペテルブルク

ロジア西部の街サンクト・ペテルブルクは、18世紀にピョートル1世が建設した新都である。ネヴァ川の河口に広がる湿地帯に小島を結んで築かれたため、水辺の光景が誠に壮麗だ。運河のほとりに建つスパース・ナ・クラヴィー聖堂は、”血の上の聖堂”という意味のロシア正教の教会で、その名称は19世紀末の爆弾テロで皇帝アレクサンドル2世が倒れたことに由来する。そういう物騒なつながりでいうと、2週間前の4月3日にこの街の地下鉄で爆弾テロが発生した。おそらく複雑な事情があるのではあろうが、他者のことを思いやり、憎悪の連鎖を断ち切ることは、そう簡単にはできないのだろうか。
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黄龍の上昇気流

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2011/8/30 午後
中華人民共和国四川省黄龍

黄龍では、炭酸カルシウムの豊富な川が森や斜面を流れて、石灰華段丘の絶景を作り出している。世界広しといえど、露天でこのような形のものは、おそらく黄龍とトルコのパムッカレとイエローストーンしかあるまい。黄龍で一番高い場所にある標高3,700mの五彩池で、昼過ぎから上昇気流で湧いてきた上空の積雲を眺めた。石灰華プールの向こう側に佇むのは、明の時代に建てられた黄龍寺の一つで黄龍後寺である。
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