憧れの氷山 〜南極の風光〜

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1994/12/12 午後
南極海

テーブル型氷山は、氷床(厚い氷で覆われた広大な土地)が海に押し出されてできるので、世界の海でも南極大陸とグリーンランド周辺でしか見られません。南極海に突入してしばらく経つと、尖った山や丸い丘のような形の氷山が現れ始めます。やがて上面が平らなテーブル型氷山を視認した時には、「ああ、とうとう南極に来たんだなあ…」との感慨がありました。
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憧れのペンギン 〜南極の風光〜

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1994/12/16 午後
南極海

これまで紹介してきましたように、南極は空の現象の宝庫と言って、間違いありません。そしてその多くの局面を、一年間で僕は堪能することができました。他方、ペンギンやアザラシなどの南極特有な動物たちに出会うことも、もちろん楽しみにしていました。この写真は、観測船”しらせ”からこの隊次で初めて見たぺンギンです。船の人類はもちろん大騒ぎになっていました。
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11年周期の極小期 〜南極の風光〜

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1995/3/27 夜
南極昭和基地

太陽黒点数の変動と連動して、オーロラの活動度合いも大きく変動します。地上からの見え方で変わるのは、色の密度と輝く強さが顕著に変わります。例えば赤いオーロラ、11年周期の極大期にあたる2001年の鮮やかなものを10月28日に掲載しましたが、極小期の1995年に僕が撮った赤いオーロラは、肉眼ではほとんど見えないほど暗いものばかりでした。
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憧れの真珠母雲Ⅳ 〜南極の風光〜

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1995/8/3 夕方
南極昭和基地

午後3時半頃、日が沈みました。妖艶な色の彩雲は、それでも西の空で怪しく光り、むしろ色が濃くなったような感じもしました。普通の巻積雲や高積雲の彩雲で、このように日没後にも見えるというのは、見たことも聞いたこともありませんでした。やはり成層圏の雲、真珠母雲だったのです。
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憧れの真珠母雲Ⅲ 〜南極の風光〜

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1995/8/3 午後
南極昭和基地

8月上旬は極夜が明けて一か月くらい経った頃ですが、午後4時前には日が沈んでしまいます。午後1時でも高く昇らない太陽の周囲では、妖艶な色の彩雲がずっと見え続けていました。これは昭和基地内の建造物を前景に撮り歩いた中の一枚で、気象観測用の測風塔との組み合わせです。
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憧れの真珠母雲Ⅱ 〜南極の風光〜

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1995/8/3 昼
南極昭和基地

真珠母貝は海の底でひっそりと、
艶やかなパールを育んでいる。
その貝殻の産着の内側に、
螺鈿の輝きを秘めながら…
そんな健気な貝に由来するのが、真珠母雲。
英語だとMother of Pearl Cloud、
あるいはNacreous Cloud。
後者は「真珠層の」とか、
「真珠のような」という意味である。
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憧れの真珠母雲 〜南極の風光〜

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1995/8/3 昼
南極昭和基地

中学生の時に好きだった山と渓谷社の『雲』(飯田睦治郎著)の最後に、「・・・星がまたたき始める。こんな時、アラスカあたりでは、美しい真珠貝母雲が夜空を色どることがある。真珠貝母雲は成層圏に浮かぶ青味を帯びた美しい雲である。」という記述がありました。「神秘的なこの雲をいずれ見てみたいものだ・・・」と漠然と思っていましたが、南極でそれが叶うとは、行く前には考えてもみませんでした。そんな状況で8月3日の昼頃に見慣れない彩雲現象を見つけた時は、「巻積雲にしては妙だな・・・」と疑念を抱きながら、「もしや・・・」と心が騒ぎました。この日の日没前後にこの雲が誠に劇的な色彩で輝くことになり、真珠母雲としての姿を顕してくれるとは、思いもよりませんでした。
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オーロラの見える場所 〜南極の風光〜

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1995/7/24 夜
南極昭和基地

日本で見られるオーロラというのは、11年に1度くらいの稀な頻度で、北海道でも陸別などの北の方角が暗い場所から地平線方向に低く見えるようです。昨日紹介しましたように、北緯60°とか65°の地の上空200~400kmに出るものを、遥か遠くから眺めているようなイメージです。11年というのは、太陽黒点数の変動周期をご存知の方も多いことでしょうが、黒点数が多い11年毎の時期は太陽活動が活発であり、大規模な磁気嵐などが発生します。磁気嵐の際には、オーロラ帯の低緯度側にまでオーロラ粒子が来るので、通常はオーロラが見えない地で、見事なものが光るのです。私が越冬した1995年という年はこの11年周期の一番小さい時期にあたっていましたので、オーロラの美しさはさほどではなかったようですが、それでも初めての私には十分綺麗でした。
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オーロラの色 〜南極の風光〜

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1995/3/27 夜
南極昭和基地

以前に出現する高さは90〜400kmと紹介しましたが、色の種類と高さが大まかに3つに分かれていて、90〜100kmがピンク、100〜200kmが緑、200〜400kmが赤になります。一番よく出るのが緑色で、実は緑の上で暗く赤が光っていますがよく見えないことが多いようです。オーロラの動きの活発な時には、カーテンの下側が90kmまで下りてきて、この写真の右側にように明るいピンク色にヒラリヒラリと光るのが実に綺麗です。日本で見られるオーロラというのは、北緯60度くらいの地域の上空200〜400kmの赤いオーロラの上部を見ている感じになります。
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オーロラ帯

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1995/7/16 夜
南極昭和基地

オーロラを生み出す荷電粒子は、地球の磁場の中で入り込みやすい領域を目がけて、宇宙空間を移動してやってきます。その領域とは、地球の磁軸極である点(地軸から約11°ずれた点)を中心とするドーナツ状の形をしていて、「オーロラ帯」と呼ばれています。
磁軸極とは、地球を一本の大きな棒磁石と考えてみて、その中心軸が地球の表面と交わる点になります。南磁軸極は地球物理学的に重要なポイントと考えられていて、旧ソ連はここにボストーク基地を建設しました。しかしオーロラの研究が進んでくると、磁軸極よりも少し離れたオーロラ帯が、オーロラの最もよく出るエリアであることがわかったのです。旧ソ連の隊員さんが悔しがったかどうかはわかりませんが、一方で昭和基地はオーロラ帯の直下に位置していたことがわかり、オーロラ観測に適した数少ない基地の一つとなりました。
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