積乱雲の巨人 〜南極の風光〜

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1994/11/19 昼前
セレベス海

赤道近くで眺めた積乱雲もなかなか素敵でした。雲頂が対流圏界面で頭打ちになっており、このあたりの圏界面高度が約15kmですから、写真中のタテヨコ比でざっと見積もると直径50kmくらいの水平の広がりがあります。日本一の山・富士山の裾野の広がりが東西38km・南北44kmだそうですから、あの山体並みの巨大な雲のカタマリといえるでしょう。

ちなみに2/16記事のITCZの雄大積雲は、(雲頂-水平線)/(雲底-水平線) の値を写真から計算すると11.8くらいです。雲底高度がおおよそ1kmでしょうから、雲頂高度は12kmと見積もることができます。対流圏界面という透明な天井まで、あと3kmで届く高さです。
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春一番が吹いた日 〜折々の空〜

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2017/2/17 朝
東京都

春を告げる花の一つ、
マンサクを見に行く。
春一番の暖かい南風が
錦糸卵のような花を揺らしていた。
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シェーンブルンの彩雲 〜旅の空〜

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2007/7/8 11時
オーストリア共和国シェーンブルン

宮殿を見下ろす高台のてっぺんには、グロリエッテという柱廊建築物が屹立している。1775年にマリア・テレジアにより、オーストリア軍がプロイセン(今のドイツ)軍に勝利したことを記念して建てられたという。その頂部には単頭の鷲の彫刻があり、折りよく現れた彩雲と組み合わせて撮った。
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テレジアン・イエローのシェーンブルン宮殿 〜旅の空〜

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2007/7/8 10時
オーストリア共和国シェーンブルン

2017年は、オーストリアのハプスブルク家の女傑マリア・テレジアの生誕300年の年に当たる。彼女は、17世紀創建のこの宮殿を1740年に大改修して今の形にし、好みの淡い黄色にしたという。テレジアン・イエロー、あるいはマリア・テレジア・イエローとも呼ばれる爽やかな黄色のバロック宮殿、それを見下ろす高台からの眺めは誠に美しい。彼女の末娘マリー・アントワネットも、フランス王家に嫁ぐ前にはこの眺めを楽しんでいたのだろうか。
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昨日に架ける橋 〜南極の風光〜

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1994/11/21
太平洋

雄大積雲や積乱雲の近くを通ると、よく虹が現れました。”しらせ”の後方に出た大きな光の架け橋は、”しらせ”が夢のゲートをくぐり抜けつつあるようにも感じられました。
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ITCZにて 〜南極の風光〜

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1994/11/19
太平洋

フェレル循環のエリアを抜け、ハドレー循環のエリアに入ってくると、赤道に近いので上昇気流が活発になって、雄大積雲や積乱雲が目立ってきます。熱帯収束帯(Intertropical Convergence Zone)、略称ITCZというのを学生時代に学んだのを思い出しました。そういった雲の間を縫うように航行するので、雲好きの人間には夢のようなひとときでした。とりわけ、白く輝きながら垂直に成長し、強い雨を降らせている入道雲は、地球の熱エンジンの一部を見ているようでした。
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晴れやかなフェレル循環 〜南極の風光〜

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1994/11/15
太平洋

11月14日の出港後、ぐんぐん南下する”しらせ”での生活は、それまでの多忙な毎日から一変し、船上トレーニングなどがメインの緩やかなものとなります。沖縄あたりを過ぎる頃には気温が高くなり、後部ヘリ甲板を走る人も汗だくです。グローバルな気象の循環でいうと、フェレル循環の下降域にあたり、雲がほとんど発達しない天気が続きます。
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ベリーズのブルーホール 〜旅の空・ゲスト提供〜

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2014/8/15 11時14分
カリブ海(ベリーズ沖)

ベリーズシティの東約100kmのカリブ海に浮かぶ珊瑚礁に、直径約300m、深さ約130mという巨大な穴が開いています。このブルーホールの周りは熱帯魚や珊瑚が美しいため、ダイビングやシュノーケリングも楽しめます。でもホールの中は真っ暗で、ダイビングによっぽど慣れた人じゃないと危険らしいです。
大きな海の中では非常に小さいものなので、「よく見つけられたな」と感心します。上空のセスナ機から眺めると、このあたりには同じような穴がいくつもありますが、ブルーホールだけが綺麗な円形をしていて自然の不思議を感じました(Rie)。
※スペシャル・ゲストのRieさんから、素晴らしい写真を紹介する了承を得られました。Rieさん、どうもありがとうございます。
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憧れから夢へ 〜南極の風光〜

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2002/11/14 12時10分
東京都晴海

振り返ってみると、高校生の頃に写真週刊誌で四角い太陽を見て、また『蜃気楼有情』という本で「南極では蜃気楼は珍しくない」と知り、「南極に行けば、かような光景が見られるのか」と思ったのが憧れの始めでした。大学生の頃には南極経験者の先生の講義を聞いてぐっと身近になり、就職したら南極観測隊員の募集枠があったのが誠に幸運でした。その夢に挑戦し始めて9年後、ようやく観測隊員として南極に行けることになったのです。4月に隊員になったあと、7ヶ月半かけて訓練と荷の準備を進め、11月14日に”しらせ”で晴海を出港しました。ただし、自分たちの出発時に写真を撮っている余裕はなかったので、この写真は別の隊の見送りに行った際のものです。
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シナマンサク 〜折々の空〜

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2017/2/8 朝
東京都

春の黄色を探して、
マンサクの樹を見に行った。
でも、まだ開花したばかり。
その近くを歩いていたら、
シナマンサクが華々しく咲いていた。
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ブリュージュは北のヴェネツィア 〜旅の空〜

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2013/7/11 11時
ベルギー王国ブリュージュ

1/28に紹介したチェスキー・クルムロフは「世界で一番美しい街」だったが、同じように中世の佇まいがそのまま残っているブリュージュ歴史地区は「北のヴェネツィア」と呼ばれる。そのココロは、街中に張り巡らされた運河だ。運河による貿易で13世紀以降に栄えながら、運河に溜まった泥のためにその機能を失い、いつしか歴史から置いてけぼりを喰らったという。そのために奇跡のように時間が止まったことはわかるが、往時の姿を保つには街の人々の愛と努力と団結が尋常でなかったであろうことも想像が付く。
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梅に雪 〜折々の空〜

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2017/2/9 昼
東京都

南岸低気圧が通り、
東京でも雪模様となった。
梅に降るシーンを見に行く。
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世界で最も美しい広場、グラン・プラス 〜旅の空〜

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2013/7/14 7時
ベルギー王国ブリュッセル

2/5に紹介したヴェネツィアのサン・マルコ広場は「ヨーロッパで一番美しい広場」だったが、ベルギーの首都ブリュッセルにあるグラン・プラスは「世界で最も美しい広場」である。ナポレオンより少し後の詩人・小説家ヴィクトル・ユーゴーの言葉なので、きっとそうなのだろう。その美しさの構成要素は、広場を取り囲む壮麗な建造物群と、花市や花絵(フラワーカーペット)・クリスマスマーケットなどの華麗なイベントとが双璧に思える。残念ながら、2016年3月の爆発物テロ事件の発生で、ブリュッセルも剣呑な街になってしまった。テロの脅威がなくなり安心して訪問できる日が来るよう、粗雑で短絡的で底の浅いものではない手法を使い、視野狭窄でなく愚かでもない指導力を、EU諸国や米英のリーダーたちに望みたいものだ。
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南極圏で起きるコト 〜南極の風光〜

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1995/6/13 真昼時刻
南極昭和基地

2月2日の投稿記事で、南緯66.6°以南のサークル・エリアのことを「南極圏」と呼ぶことを紹介しました。南緯69°の昭和基地は南極圏の中にありますので、夏(12月頃)には真夜中でも沈まない太陽が見られる一方、冬至の頃には真昼でも太陽が昇らない極夜になります。この写真は、昭和基地の真昼にも暗い様子を全周魚眼レンズで撮ったものです。
ちなみに、「極夜」と対をなす言葉は「極昼(きょくちゅう)」であって、「白夜」ではありません。「白夜」というのは、太陽が沈まない、または真夜中でも薄明になっている状態を指します。つまり白夜の期間は極昼プラス薄明の期間であり、あるいは南極圏のちょっと外側のエリア(南極半島の先端とか)でも、白夜を見ることはできます。
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Under Transportation 〜南極の風光〜

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1994/12/22 11時0分
南極大陸上のS16地点

今は新しい”しらせ”が活躍していますが、23年前に僕を南極に連れて行ってくれたのは、2008年に退役した先代でした。海上自衛艦である”しらせ”には180名程度の海上自衛官が乗船しますので、自衛隊に入ることも南極行きのチケットを得る方法の一つといえます。
”しらせ”乗組員は、南極観測隊の夏隊員と同じようなスケジュールで12月に昭和基地に到着し、2月に離岸するまで観測隊の建築作業や観測の支援を行います。この写真は、大型輸送ヘリコプターのシコルスキーS61による”スリング”という吊り下げ空輸で、ドームふじ観測拠点へ持っていく大量の荷物を船から南極大陸へとピストン輸送しているところです。
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